Contents
マリアアザミの活性成分は、
種子に含まれているシリマリンと呼ばれるフラボノイドの複合体です。
このシリマリンは、マリアアザミにだけ存在します。
シリマリンは単一の成分名ではなく、
シリビン、シリジアニン、シリクリスチンなど、
複数のフラボノイド(フラボノリグナン類)から成り立っています。
マリアアザミの種子は4~6%のシリマリンを含有していますが、
サプリメントとして商品化されているマリアアザミには、
70%~80%のシリマリンを含有するように調整されています。
シリマリンは肝臓保護効果・解毒作用などたくさんの作用があるとされています。
シリマリンは最も強力な肝臓保護物質のひとつです。
また、肝臓の解毒作用を高める効果も知られています。
🌟健康な肝細胞の損傷を予防する一方、傷ついた肝臓の細胞を再生します。
🌟細胞膜の活性酸素を抑え、毒物が細胞膜を破って細胞内に侵入するのを防ぎます。
🌟DNAとRNAの働きを高め、肝細胞で内側のたんぱく質の合成を促進し、
損傷した肝細胞の再生を高めます。
🌟細胞内に侵入してしまった毒性物質を無毒化する働きをします。
この解毒作用は、肝臓、胆のう、脾臓の機能に作用し、体内の浄化に役立ちます。
🌟活性酸素を無害化する酵素SOD(スーパーオキサイドディスムターゼ)の働きも高めることも
確認されています。
脂肪肝 や 肝炎 になってしまった人は、
脂肪で埋まってしまった悪い細胞部分に対して 脂肪の排出作用を高め、細胞を新しくしていく
シリマリンはビタミンEより強い抗酸化作用があります。
🌟肝臓の解毒能や抗酸化作用を高める グルタチオン という成分の量を増やす効果が指摘されています。
🌟アルコールやその他 肝臓毒素によるグルタチオンの枯渇を防止します。
健常者においても、肝臓の基礎グルタチオン値を35%上昇させることが報告されています。
🌟マリアアザミ(シリマリン)は肝臓でのコレステロール生成を抑制するため、
マリアアザミの摂取によって胆汁中のコレステロール値が低下することが報告されています。
🌟家族性高脂血症の患者にマリアアザミを投与すると、
血中総コレステロールが低下し、善玉(HDL)コレステロールが上昇することが報告されています。
🌟シリマリンを糖尿病患者に使用することで
インスリン抵抗性を低下させ、血糖を下げ、糖尿病の合併症の 腎臓障害 や 網膜症 の予防効果が報告されています。
🌟糖尿病患者の空腹時の血糖を優位に低下させることが、複数の臨床試験で示されています。
シリマリンは、抗がん剤治療によって受けたダメージの回復や血液浄化にも有効です。
🌟抗がん剤の多くは肝臓で代謝され、肝臓にダメージを与えます。
このような抗がん剤による肝臓のダメージを軽減し、障害を受けた肝細胞の再生を促進する作用が、
多くの臨床試験で確かめられています。
🌟シリマリンは、肝細胞のたんぱく質合成脳を高め、ダメージを受けた肝細胞の修復や再生を促進しますが、
肝臓がん細胞に対しては増殖やたんぱく質合成を刺激する効果はないと言われています。
🌟肝臓保護作用の他にも、抗がん剤による 腎臓 や 心臓 のダメージを軽減する効果も報告されています。
🌟肝障害を予防できると、抗がん剤治療を予定通り行うことができます。
⇒【抗がん剤治療により発症した肝機能障害に対しての試験結果】
放射線による腎臓ダメージにもマリアアザミは保護作用を示します。
シリマリン(420mg/日)の投与によって、
全身麻酔による肝障害が予防できることが臨床試験で示されています。
様々な動物の発がん実験において、シリマリンが がん予防効果を発揮することが報告されています。
🌟がん細胞のエネルギー算出と物質代謝の特徴であるワールブルグ効果を阻害する効果が報告されています。
致命的なキノコ中毒から肝臓を守ることが判明しており、
シリマリンはキノコ中毒の治療薬としてヨーロッパの救急治療室で広く使われています。
アルコールや医薬品、トルエン や キシレン などの化学薬品など、
多くの肝臓毒性物質による肝臓障害に対して、マリアアザミが肝臓保護作用を示すことは、
動物実験のみのならずヒトでの臨床試験でも確認されています。
まだデータがありません。