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聖母マリアに由来する癒しのハーブ「マリアアザミ」(栄養事典マリアアザミ2)

聖母マリアに由来する名を持つ草花「マリアアザミ」―原産地・形状

 

マリアアザミ

キク科オオアザミ属の二年草で、

マリアアザミ の他に  ミルクシスルオオアザミオオヒレアザミ などと呼ばれています。

英名がミルクシスル、和名はオオアザミです。

 

原産地は地中海沿岸。ヨーロッパ全土、北アフリカ、アジアに分布しています。

日本においても帰化植物として分布しています。

 

赤紫色の花を咲かせ、丈は1m以上にもなり、トゲがあります。

 

白いまだら模様がある大きな葉が特徴です。

この葉の模様はミルクがこぼれたように見えるため、

また、聖母マリアの乳が葉の上にこぼれたという説や、聖母マリアのミルクに関する説から

milk thistleミルクシスル:thistleはアザミの意味)」「マリアアザミ」の名で

親しまれてきました。

 

マリアアザミは全てが食用となるハーブで、

花や葉はサラダ、

茎は茹でて料理に利用し、

根は漬物などにして食べられ、

種はハーブティーとしても利用されています。

 

2000年以上前から肝臓を癒すハーブとして親しまれてきた「マリアアザミ」

マリアアザミは、

ヨーロッパで2000年以上前から肝臓の薬として親しまれてきた

ハーブサプリです。

 

西暦1紀には

ローマの博物学者の大プリニウスが肝臓薬として勧めています。

 

また、マリアアザミは 昔から母乳の不足しているお母さんに使用されてきました。

 

 

肝臓を癒す効果があるとされているのは種子の部分です。

種の中に、シリマリンという 肝臓に薬理学的な効果をもたらす成分が含まれています。

 

 

1970年代から種子に含まれるシリマリンを中心に研究がすすめられました。

 

 

💡マリアアザミの肝細胞保護作用や肝機能改善作用の効果は

数多くの臨床試験で科学的に証明されています。

 

ドイツをはじめ、ヨーロッパ各国、中国、韓国などでは

マリアアザミから抽出したエキスが肝臓の治療薬として認可されています。

 

近年では、肝機能改善のためのサプリメントとして利用されています。

 

 

📌ドイツのコミッションE(ドイツの薬用植物の評価委員会)は、

肝機能障害に効果を示すハーブとして、慢性肝炎や肝硬変への使用を認めており、

ドイツでは肝炎や肝硬変の治療に1968年から「レガロン」という名前で用いられています。

 

📌米国ハーブ協会の分類はクラス1で、

適切に使用される場合、安全に摂取することができるハーブとされています。

 

 

有効成分シリマリンのついての説明はコチラ。
http://yumekanau.org/nutrition/encyclopedia-milk_thistle3

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