「よし、明日からダイエットしよう」
「よし、明日から資格の勉強をしよう」
そんな風に、何かにチャレンジしようと思っている人はとても多いかと思います。
確かにチャレンジすることは素晴らしいことですし、チャレンジすることでしか成功は掴むことができません。
しかし、実際には多くの人が途中で挫折してしまいます。
なぜ多くの人は、強い目的意識を持って行動しているのに、成功を掴むことができないのでしょうか?
それは、「潜在意識で決めていないから」です。
潜在意識で決めることができれば、それは自然と現実になっていきます。
この記事では、そんな「決めたらそうなる」が必然である理由と「決めるための工夫」について解説していきたいと思います。
冒頭で挙げた、「ダイエット」や「資格の勉強」は、顕在意識で決めた目的ですよね。
いわば「口だけ」の「決める」です。
自分の意志でコントロールできる顕在意識の影響力は、人間にとって非常に小さいものです。
多くの行動は、生まれ育ってきた環境や経験の積み重ねによって作られた「潜在意識」が強く影響しています。
例えば、「ダイエットする」と決めるのは顕在意識ですが、この時多くの人の潜在意識では、「でもダイエットって難しい」と感じています。
これは、過去のダイエットの失敗であったり、ネットや書籍からの情報であったり、はたまた友人や家族がダイエットに失敗をしているのを見た経験が作り上げた意識であると言えます。
人間が決定し、行動していくほとんどのケースでは、顕在意識ではなく潜在意識が強く影響するので、ダイエットは高い確率で成功に至らないわけです。
それゆえに、「決めた」としても、それは本当の意味で決めたとは言えません。
本当の意味での「決めた」とは、顕在意識と潜在意識の両方で「決めた」ことなのです。
口でも決める。
頭でも決める。
心でも決める。
おなかでも決める。
まさしく顕在意識と潜在意識両方の意識で決めたことによって、必然的に成功確率が上がるからなのです。
だから「決めたらそうなる」のです。
もしもあなたに変えたい未来があるならば、その未来を実現させることを決めましょう。
なりたい自分になることは、当然のことながら「幸福」となります。
変えたい未来があるのにもかかわらず口にも出さず、行動もしないならば、それはネガティブな結果しか引き起こしません。
顕在意識と潜在意識を「決める」と揃えれば、未来は劇的に変わっていくでしょう。
ダイエットがしたいあなたは、徐々に体重や体脂肪が減っていき、理想の体型に近づけるはずです。
資格を取得したいあなたは、仕事をしながらでも勉強を継続することができ、時間はかかったとしても、その資格を取得することができることでしょう。
他にも、仕事での昇進や独立、時には恋愛など、人によって様々な変えたい未来があるかと思います。
決めることで、それらが上手くいく確率が大幅にUPしていくはずです。
顕在意識と潜在意識の両方で決めればそうなると聞くと、「いやいやそんなに簡単にいくはずないでしょう」と懐疑的な思う人もいるはずですが、信じてみるべきです。
潜在意識の力は絶大ゆえに、双方の意識を揃えられれば成功は決して難しいことではありません。
しかし、潜在意識を変えることがとても難しいので、いくつかの工夫を実践しなければなりません。
具体的にその方法を挙げていきましょう。
潜在意識を変えるためには、小さな成功体験を積み重ねていくことが重要です。
いまある潜在意識は、幼少期からのいくつもの体験によって作られています。
親や先生から叱られたことや、スポーツや勉強などで悔しかった経験、失敗、成功など、様々な経験が潜在意識となっていきます。
一気にそれらの意識を書き換えることなどできるはずもなく、多くの人はその潜在意識のまま何年、何十年と暮らしていくのです。
潜在意識が変わらないのですから、いくら顕在意識で変えようと思っても、変わるはずがありませんよね。
まずは、小さな成功体験をたくさん自分にプレゼントしてあげたらいいのです♫
分かりやすいようにダイエットを例に出して考えてみましょう。
ダイエットの目標は、「〇ヶ月以内に体重を〇㎏落とす」「体脂肪を○○%にする」といった結果ですよね。
しかし、それでは達成感を味わう回数が1回しかないため、潜在意識を書き換えるまではいきません。
だからこそ、潜在意識の成功体験を増やすためにも
小さな成功体験をたくさん自分にプレゼントしてあげたらいいのです♫
・おやつタイムには
ドーナツではなくフルーツを楽しむ
・エレベーターばかりではなく
軽やかに階段を使ってみる
・歯磨きをしながら
スクワットにチャレンジする
・キッチンでは
ニコニコ笑顔でつま先立ち♫
・ご飯はお茶碗一杯を
美味しくよくかんで、ゆっくり味わう
これは1週間ではなく、3日間でも5日間でもOKです。
とにかく、達成しやすい目標の数を増やし、成功体験を積み重ねていくのです。
そうすることで、徐々に「ダイエットできる」という言葉を潜在意識が否定しなくなっていくはずです。
人間には、何かを変えようと思った時に、「現状維持バイアス」が掛かる性質があります。
現状維持バイアスは、未知のものや未来の変化を受け入れることができず、無意識に現状維持を望んでしまうといったバイアスです。
すなわち、「ダイエットしよう」と思っても、この現状維持バイアスが掛かることでダイエットをする行動にブレーキが掛かってしまうのです。
これを変えるためには、「変化することをポジティブに捉えること」が重要です。
・変化したあとのメリットをイメージしたり、紙に書き出してみる
・今のままの体型で過ごした場合のデメリットを挙げてみる
・現状維持バイアスが自分に掛かっていると認識する
これらの行動を行うだけで、少しずつ現状維持バイアスを打破できるようになっていきます。
このバイアスを打破でき、変化に対する抵抗感がなくなったのならば、必然的に変化に対するモチベーションは上がるはずです。
もしも無事に理想の自分に近づけたならば、今度は現状維持バイアスをポジティブに使用します。
「痩せている自分がスタンダード」と何度も言い聞かせ、長い期間キープすることができれば、痩せている自分が「現状」となり、それを「維持」しようと潜在意識が働くはずです。
例えば、太ってしまった自分自身を鏡で見て、「本当の自分はもっと痩せていたのにな」と思ったりしますよね。
実はこの意識はとても重要で、「本当の自分」が潜在意識に残っていることで、その姿に戻ろうという意識がモチベーションとなるのです。
また、現在の太ってしまっている原因が、「環境の悪さに起因している」と考えるのもおすすめです。
環境さえ整えることができれば、本当の自分に戻れると考えられるからです。
この意識が潜在意識として染みつけば、ダイエットに限らず、様々なことを成功に導いていけるはずです。
「環境さえ整えば絶対にできる」
そう思ったその意識は、確実に顕在意識だけでなく潜在意識も同じ状態となっているはずです。
潜在意識を少しずつ書き換えることは、思っている以上に難しい作業です。
ネットや書籍の情報によって潜在意識の存在に気が付き、実際に変えようと努力したとしてもすべての人が書き換えられるわけではありません。
例えば、ダイエットとイメージした時に、「難しい」「大変」「挫折する人が多い」といったイメージがすぐに浮かぶようならば、それは潜在御意識で「できる」と思える可能性が低いことを表しています。
ダイエットと言われて、引き締まった体をイメージしたり、喜んでいる姿をイメージできたりするのであれば、それは「できる」と決めたことで成功を掴める可能性が大きくなるはずです。
いかにして、無意識状態でその取り組むテーマに対しての潜在意識をポジティブにしていけるかが重要なのです。
そのためにおすすめなのが、「ポジティブシンキングが得意な友人や家族との時間を増やすこと」です。
ポジティブシンキングが得意な人は、「自己肯定感の強い人」とも言い換えられるかもしれません。
彼らは、目の前の事象に対して必ずポジティブな未来を描けます。
例えば、カフェでお気に入りのメニューがなくなっていたとしても、「新しいお気に入りメニューを探すのも楽しみ」と感じることができます。
そんな友人や家族と一緒にいる時間を増やすことができると、自分自身も自然にポジティブシンキングをすることが当たり前になってくるはずです。
そうすることで、徐々に潜在意識もポジティブなものへと変わっていき、何かを決めて始める時にも顕在意識と潜在意識の両方で「できる」と感じるようになるのです。
今回は、「決めたらそうなる」が必然である理由と「決めるための工夫」について解説してきました。
「決めたらそうなる」のは、潜在意識を書き換えた人だけが実感できる結果です。
顕在意識だけで「決める」と思っても、潜在意識が変わっていなければ成功には辿り着けません。
顕在意識と潜在意識の両方で「決める」と思えたならば、高い確率で未来を明るい方向へ導くことができることでしょう。
・成功体験を増やすことで潜在意識を書き換えていく
・変化することをポジティブに捉え、現状維持バイアスを打破する
・環境を整えることで本来の自分の力が出せると考える
・ポジティブシンキングが得意な友人や家族との時間を増やす
これらの行動をぜひ実践してみてください。
時間は掛かりますが、きっと潜在意識が書き替わり、「決めたらそうなる」が当たり前のものとなっていくことでしょう。