スピリチュアルがお好きな方なら、
「潜在意識を書き換えると引き寄せが叶う!」
という言葉を、書籍やSNSなどで見かけたことがあると思います。
『潜在意識』という概念はスピリチュアルでもお馴染みのものですが、
「潜在意識ってスピリチュアルで説明するとどういうものなの?」
「潜在意識を使って引き寄せを叶えるって、実感がなくてよく分からない…」
と感じる方も少なくないでしょう。
そこで今回は、スピリチュアルが好きで潜在意識の書き換えに興味をお持ちのあなたに向けて、潜在意識のスピリチュアルな意味と、潜在意識を活用して引き寄せの法則で願望を実現するための具体的な方法について解説していきます。
引き寄せの法則は、脳科学や心理学・量子力学・哲学といったいろんな学問で説明がされていますが、スピリチュアル好きの方は、スピリチュアルな考え方や用語から引き寄せについて理解することで習得もしやすくなるでしょう。
この記事が、ご自身の潜在意識を思い通りに書き換えて、叶えたい願望を自在に引き寄せ、理想の自分になるためのきっかけになれたら嬉しいです。
「潜在意識」とは、自分で意識することができない、無意識の思考のことです。
潜在意識の反対は「顕在意識」といい、自分で自覚できる思考のことです。
この潜在意識(無意識)と顕在意識(思考)は、よく氷山に例えられます。
実は氷山とは、目に見える海面上の部分(顕在意識)はほんの1〜10%に過ぎず、残りの90%以上は海面下に隠れています。
潜在意識とは、この海面下の氷山のように、人間の90%以上もの思考を司っているにも関わらず、自覚することができない未知の領域なのですね。
この潜在意識には、無意識に行っている習慣やこれまでの経験で築き上げてきた価値観、またスピリチュアル的に考えれば前世から引き継いだカルマなどが蓄積されていると考えられていて、脳科学や心理学・哲学・宗教など様々な分野で解説や研究がされています。
ここからは、その「潜在意識」をスピリチュアル的に見た時の解釈の仕方について、有名なものをいくつかご紹介します。
なお、これからご紹介する解釈は、どれが正解でどれが間違っているということはありません。
潜在意識という実体のないものを活用するには、いろんな解釈を知り、その中からご自身が最もイメージしやすいものを選んでいただくのがおすすめです。
ではさっそく、潜在意識のスピリチュアルな考え方について見ていきましょう。
潜在意識をスピリチュアルの視点で語る時に欠かせない存在が、「ハイヤーセルフ」です。
ハイヤーセルフとは、一言で説明するなら「高次元に存在する自分自身」のこと。
ハイヤーセルフは、時間や空間という概念のない5次元以上の世界に存在していて、3次元の世界にいる自分にメッセージを送ったり、願望を成就できるよう導いてくれたりします。
このハイヤーセルフと潜在意識には「実体がないけど思考や欲求に影響を与えている」という点で共通していますが、厳密には別物です。
例えるなら、ハイヤーセルフは「意識のある存在」で、潜在意識は「記憶や経験を保存する媒体」と言えるでしょう。
5次元にいるハイヤーセルフも3次元にいる自分も、潜在意識に保存された様々な知見をシェアして活用しています。
そして未来も過去も自在に見渡せるハイヤーセルフは、あなたの願望や理想をあなた以上に理解しています。
つまりハイヤーセルフと繋がることができれば、自分の潜在的な望みも分かり、引き寄せも成功しやすくなるのですね。
インナーチャイルドとは「内なる子ども」と訳される通り、自分の幼少期の記憶や体験によって形成された思考や価値観のことを指します。
主に心理学で使われる言葉ですが、スピリチュアルがお好きな方も、インナーチャイルドという言葉をどこかで耳にしたことがあるでしょう。
心理学のインナーチャイルドは今世だけが対象なのに対して、スピリチュアルのインナーチャイルドは「前世やそれ以前の過去生も含んでいる」という違いがあります。
前世での経験や人との繋がり、その人生でやり残した課題やカルマなど、いろんな要因が複雑に絡み合って、今のあなたのインナーチャイルドが形成されているのですね。
このインナーチャイルドもまた、潜在意識と同じ意味で使われることもあれば、占いやヒーリングなどの用途によって別物として扱われることもあります。
インナーチャイルドとは「子ども」と訳されますが、単純に幼い頃の自分というよりも、「自分の無意識下にある純粋な一面」や「本心」とイメージするほうが分かりやすいかもしれません。
私たちは大人になるにつれていろんなことを経験して、時には我慢したり妥協しないといけないということも覚えます。
しかしそれと同時に、「やっぱり自分の夢を追いかけたい!」「時間も疲れも忘れて遊んでたあの頃に戻りたい!」という子どものようなワクワク感も、心のどこかに残されていますよね。
そのワクワク感こそ、あなたの潜在意識(インナーチャイルド)が求めていること。
よく「インナーチャイルドを癒す」と言われるように、自分の純粋な一面に気づいてワクワクしながら生きられるようになれば、引き寄せの法則によって充実した出来事や波長の合う人に無意識に巡り会えるようにもなるのですね。
末那識(まなしき)とは、仏教の世界観で説明される潜在意識のこと。
スピリチュアルというと西洋のイメージをお持ちの方もいらっしゃると思いますが、「魂」や「輪廻転生」「宇宙と一体化する」といった考え方の根本は、仏教やヒンドゥー教のもとになったインド哲学が由来なのですね。
このように仏教とスピリチュアルは、歴史の深さやアプローチの仕方こそ違うものの、「人の意識を扱う(良くする)学問」という共通点があり、実はスピリチュアル好きな方ほど、知れば知るほど親近感を覚える宗教でもあります。
さて、その仏教では、人の意識を以下のように8つに分けて説明しています。
・眼識(視覚)
・耳識(聴覚)
・鼻識(嗅覚)
・舌識(味覚)
・身識(触覚)
・意識(顕在意識)
・末那識(潜在意識)
・阿頼耶識(超意識)
この分類から分かるように、仏教では潜在意識のさらに奥にある阿頼耶識(あらやしき)まで研究されていて、瞑想によって阿頼耶識にたどり着く(悟りを開く)ことが、修行の目的ともされています。
仏教で行われる瞑想は、自我や執着を手放すという「修行」の側面がありますが、スピリチュアル視点での瞑想には、「マインドフルネスになる」「潜在意識を最適化する」といった効果があります。
マインドフルネスとは、意識を今この瞬間にのみ集中できている状態のこと。
瞑想やヨガを実践してマインドフルネスになり、今やるべきことに集中できたり自分のやりたいことがハッキリ理解できれば、引き寄せの法則によって願望を着実に現実化していくことができるでしょう。
ここまで潜在意識のスピリチュアルな解釈についてご説明してきましたが、潜在意識をポジティブに書き換えて願いを引き寄せるために最も大切なことは、知識に基づいた「実践」を行うこと。
想像の世界はいつでも自分の思い通りにできますが、現実の世界は行動しなければ変えることはできません。
ですがこの現実世界も、潜在意識の望みに従って行動しさえすれば、実はあなたの想像通りに作り変えることだってできるのです。
そこでここからは、潜在意識をポジティブに書き換えて引き寄せの法則をうまく活用するための実践方法を2つご紹介します。
潜在意識を活用して引き寄せの法則で願望を実現できるようになるには、先の仏教のところでもお話しした通り、マインドフルネスになること。
引き寄せの法則とは、スイッチを入れたら起動し始めるようなものではなく、今この瞬間も働いていて、あなたの求める出来事や似た波動の人が、常に無意識に集まってきています。
つまり、マインドフルネスになって意識を今この瞬間に集中させることができれば、
・自分は本当は何を望んでいるのか?
・自分が優先してすべきことは何か?
・逆にしなくてもいいことは何か?
といった潜在的な望みを自覚できるようになり、好転続きの人生を自然に歩めるようになるのです。
そしてマインドフルネスになるために最もおすすめされている方法が、「瞑想」です。
瞑想といっても、僧侶の修行のような過酷なものではありません。
まずは以下の3つの手順を実践して、瞑想の感覚を掴んでみましょう。
①良い姿勢で座る
背筋を伸ばし、胸を開いて顎を引き、床や椅子に綺麗な姿勢で座りましょう。
手を太ももの上に置き、全身をリラックスさせて、意識を「ぼ〜っ」とさせます。
②自分の呼吸に集中する
①の状態をキープしながら、自分の呼吸に意識を集中させましょう。
息を吸う量・吐く量・早さ・空気の温度・呼吸音・心地よさを味わってください。
③よそ事を考えたら呼吸に集中し直す
瞑想している最中は、よそ事を考えずに呼吸に集中しましょう。
もし何らかの思考や感情が芽生えても、その出どころを追いかけずに、再び呼吸に意識を向けます。
引き寄せの法則とは常に発動しているものなので、マインドフルネスによって「今」に集中することができれば、ご縁や幸運を無意識に引き寄せられるようになるでしょう。
ビジネス心理学でよく使われる「アファメーション」というテクニックも、潜在意識の書き換えにおすすめの方法です。
アファメーションとは、望む自分になるための肯定的な思い込み作りのこと。
アファメーションによって自分自身にポジティブな言葉を言い聞かせて自己暗示をかけることで、潜在意識に自分の理想のイメージを植え付け、願いを引き寄せられる体質に切り替えることができるのです。
アファメーションのやり方は、鏡に映る自分に向かって前向きな言葉を発したり、前向きな言葉を紙や日記に書くなど、ご自身がやりやすい方法を色々と試して見つけてみましょう。
またアファメーションで発する言葉を作る時は、以下の3つのポイントを押さえてください。
①肯定的な言葉にする
「貧しい生活から逃れる」などの否定形を使うと潜在意識に否定のイメージが植え付けられるため、「豊かな暮らしを叶える」といった肯定形の単語や文章にしましょう。
②現在進行系の表現にする
「来年までに恋人を作る」ではなく「今この瞬間も運命の人に出会いつつある」といったように、叶えたいことがまさに今起こっているかのような表現にするとイメージが具体化されて引き寄せの力を高められます。
③自分に許可を与える
「私は幸せになる」ではなく「私は幸せになってもいい」のように、自分に許可を与えるような表現にすると、潜在意識のブロックが外れて引き寄せの効果が上がります。
普段自覚することができない潜在意識を引き寄せが成功するレベルにまで書き換えるには、どうしても時間がかかるものです。
潜在意識の活用はダイエットや筋トレに似ていて、我流で実践することもできますが、肉体と違って効果を目で確かめたり数値化することができないため、途中で諦めてしまう方も少なくないのが現実です。
「引き寄せをマスターしたい!」
「潜在意識を使いこなしたい!」
と本気でお考えの方や、引き寄せに成功した自分を想像してワクワクを感じる方は、専門家に相談できる環境を用意したり体系化された講座を受講して、「失敗や挫折を防ぐ」「成功するまで楽しく継続する」ということが重要です。
潜在意識とスピリチュアルの関係性や引き寄せの方法に興味を持ってくださった方は、フェリシアの『潜在意識マスター講座』もあわせてチェックしてみてくださいね。